無料で使えるおすすめAIエディタ3選|機能・特徴・比較まとめ【2025年最新版】
完全無料で使えるAIエディタ・AIコーディング支援ツールを厳選して比較。各ツールの特徴や機能、無料プランの範囲、使いやすさを詳しく解説します。AIによるライティングやプログラミング補助に最適なツールを探している方必見の最新情報です。
AI技術の進化は目覚ましく、ソフトウェア開発の現場でもAIを活用したコーディング支援ツールが一般的になりつつあります。これらのツールは、コードの自動補完や生成、さらにはチャット形式での相談を通じて、開発者の生産性を劇的に向上させます。
しかし、多くの高機能なツールが有料である中、「まずは無料で試してみたい」と考える方も多いでしょう。そこでこの記事では、2025年6月現在、無料で利用できるAIエディタおよびコーディング支援ツールを厳選し、その機能や特徴を詳しく比較・解説します。
APIキー不要で試せる無料AIエディタ・ツール候補
今回は、数あるツールの中から、特に導入が手軽で、面倒なAPIキー(高度な機能を利用するための特別な鍵)の設定なしに無料で始められる3つのツールを候補として取り上げ、その現状を調査しました。
1. Cursor(カーソル)
概要
Cursorは、多くの開発者に愛用されている「Visual Studio Code(VSCode)」を基盤として開発された、AI機能を深く統合した専用のコードエディタです。
特徴
- AIとの対話機能: エディタ内で直接AIとチャットしながら、コードの生成、修正、デバッグの相談が可能です。
- 直感的な操作性: 日本語での指示にもスムーズに対応しており、AIにやってほしいことを自然な言葉で伝えられます。
- VSCodeの拡張機能が利用可能: VSCodeベースであるため、既存の豊富な拡張機能をそのまま利用でき、これまでの開発環境を大きく変えることなく移行できます。
無料プランの現状
Cursorの無料プラン(Hobbyプラン)では、基本的なAI機能を利用できますが、高性能なAIモデル(GPT-4oなど)の利用は月に50回までという制限が設けられています。簡単なコード生成や質問には十分ですが、本格的に活用するには回数が少なく感じられるかもしれません。
2. Codeium(コーディウム)
概要
Codeiumは、70以上のプログラミング言語に対応する、非常に強力なAIコード補完ツールです。専用エディタではなく、VSCodeやJetBrains製IDE(IntelliJ IDEA, PyCharmなど)、Jupyter Notebookといった主要な開発環境に「拡張機能」として追加して利用します。
特徴
- 強力なコード補完: 驚くほど自然で的確なコード補完をリアルタイムで提供し、コーディングの速度を飛躍的に向上させます。
- チャット機能も搭載: コード補完だけでなく、AIとのチャット機能も備わっており、幅広い開発シーンで役立ちます。
- 個人利用は完全無料: 最大の魅力は、個人開発者であれば機能制限なく完全に無料で利用できる点です。
補足情報
Codeiumは近年、AIエージェント機能を強化した「Windsurf」という新しいエディタもリリースしており、開発元は積極的にサービス展開を進めています。本記事で紹介する拡張機能としてのCodeiumは、現在も無料で利用可能です。
3. Tabnine(タブナイン)
概要
Tabnineは、AIコード補完ツールの草分け的な存在として、多くの開発者に知られていました。様々なコードエディタに対応し、精度の高い補完機能で人気を博していました。
特徴
- 幅広い言語対応: PythonやJavaScriptをはじめ、多数のプログラミング言語に対応していました。
- 文脈に応じた補完: プロジェクト全体のコードを解析し、文脈に合った的確な候補を提示するのが得意でした。
無料プランの現状
非常に残念ながら、かつて提供されていたTabnineの無料プラン(Basicプラン)は、2025年4月をもって提供を終了しました。現在は有料プランもしくは期間限定のトライアルのみとなっており、継続的に無料で利用することはできなくなっています。
各ツールの比較と検討
ここまでの情報を基に、各ツールを比較してみましょう。
ツール名 | 形態 | APIキー不要 | 無料プランの内容・現状 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
Cursor | 専用エディタ | 〇 | 高性能モデルの利用が月50回まで | △ |
Codeium | 各種エディタの拡張機能 | 〇 | 個人利用は完全無料・機能制限なし | ◎ |
Tabnine | 各種エディタの拡張機能 | 〇 | 無料プランは2025年4月に終了 | × |
実際に使ってみた結果と考察
1. Cursorの使用感
専用エディタとして完成度が高く、AIとの対話しながらシームレスに開発を進められる体験は非常に魅力的です。しかし、無料プランにおける回数制限が厳しく、本格的な開発で日常的に使うには、有料プランへの移行が前提となるでしょう。「AI統合エディタとはどのようなものか」を体験するには最適なツールですが、無料で使い続けるには物足りなさが残ります。
2. Codeiumの使用感
VSCodeに拡張機能として導入するだけで、すぐに強力なAIアシスタントが手に入ります。特にコード補完の精度と速度は素晴らしく、一度慣れると手放せなくなるほどの快適さです。個人利用であれば完全に無料で、回数制限などを気にする必要がない点が最大のメリットです。現在の選択肢の中では、最も実用的と言えるでしょう。
3. Tabnineの現状
調査を進める中で、長年無料ツールの代表格であったTabnineの無料プランが終了していたことは大きな驚きでした。これは、高性能なAIサービスを無料で提供し続けることの難しさを物語っています。AIの運用には莫大な計算資源と電力が必要であり、ビジネスとして継続させるためには有料化の流れは避けられないのかもしれません。
まとめ
2025年6月現在、APIキー不要で、かつ機能制限を気にすることなく無料で利用できる主要なAIコーディング支援ツールは、「Codeium」が唯一かつ最良の選択肢であると言えます。
- Cursorは回数制限付きでAI統合エディタを体験したい方向け。
- Codeiumは日常的な開発でAIの恩恵を無料で受けたい全ての個人開発者におすすめ。
- Tabnineは残念ながら無料での利用はできなくなりました。
AI開発ツールの世界は日進月歩で変化しています。Codeiumがいつまで現在の形で無料提供を続けてくれるかは分かりませんが、少なくとも現時点では、これほど寛大なサービスは他にありません。
普段お使いのVSCodeなどのエディタに拡張機能を追加するだけで簡単に導入できるので、まだAIコーディング支援ツールを試したことがない方は、この機会にぜひ「Codeium」を導入し、未来の開発スタイルを体験してみてはいかがでしょうか。
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